"私の一日"
企画・商談・検証
株式会社アニメイト
ストアマネジメント
<2011年 新卒入社>
企画・商談・検証
ストアマネジメント
<2011年 新卒入社>
アニメやマンガのヘビーユーザーではなかった彼は、入社後すぐに「知識のなさ」という壁にぶつかった。しかし、職場の先輩を通して、プロフェショナルとは「知識量」ではなく、「考え方」「かかわり方」といった意識、姿勢だと気づき、最初の壁を乗り越えた。
●現在の仕事
現在の役職は店長代理。仕事は主に「AVフロア」の管理と運営です。アニメイト横浜は池袋本店や秋葉原等と同様に大型店ではありますが、独自色はお店づくりに反映させたいなと思っています。
ほかの大型店では巡回型の企画展が多いのですが、アニメイト横浜は単独の企画展を開催しています。地元、横浜関連の作品や、声優さん関連の企画等は大変好評でした。このような企画には版権元様、声優の皆様、様々なお取引先様にご協力いただいてこそ、ですので、企画はお客様が喜ばれると同時にお取引先様にも喜んでいただけることを念頭に考えます。
●入社のきっかけ
就職活動は「子ども」向けマーケットをターゲットにしていました。
玩具メーカーやお菓子メーカーなど子どもに関わる商品やサービスを提供している企業で働きたかったんです。同時に、教職課程も履修していたので、教師になるっていう選択肢も持っていて会社員か教員か、半々の気持ちでした。そういう中でアニメイトの存在を知って、ここも面白そうだなって思い、試験を受けることにしました。
会社説明会や集団面接で、どこの企業も「若手が活躍できる」と話してくれるのですが、他の企業は実際に会えるのは年次の高そうな人ばかり。でもアニメイトだけは本当に「若いな!」と感じられる方たちがヴィジョンや自らの活躍を語ったり、集団面接の場に立ち合われたりもしていました。
それで、自分もすぐ活躍できる、っていうリアリティを持てて、ありがたいことに内定もいただいたので、その頃には、教員への道もあっさり捨てて、「アニメイトで活躍するぞ」モード全開になっていました。面接受けるまでアニメイトのことは、ほとんど知らなかったのに。(笑)
●優等生の挫折
最初にやめようかなと思ったのは入社してすぐです。「活躍する、同期の中で一番になるんだ」って、勢い込んで入社して、すぐです。先輩や上司からは「呑み込みが早い」「得手不得手なく、ソツなく、こなしている」などと評価していただいていたのですが、僕のテンションは底を打っていました。
同期たちは、漫画やアニメが大好きで入社してきた人がほとんどで、アニメイトで扱う商品へのナレッジが僕とは雲泥の差でした。僕は、好きな漫画作品のコミックを読むとか週刊誌を読む程度なのに、周りはみんな、作品から派生したスピンオフ作品や研究書、解説本など隅から隅まで網羅していました。
この人たちには敵わない、追いつくことも今からではできない、って思いました。一番どころか、「万年最下位が確定だな」って。“向いてなかったんだ”、“やめた方がいい”そう思い悩んでいました。プライドが粉々に打ち砕かれてしまったんです。
仕事をソツなくこなすなんて、自分でなくてもだれでもできるようになる、自分の替わりはいくらでもいるのに、僕は同期の誰一人の替わりにもならない、と。
●自分を救った好対照の先輩2人
辞めずに思いとどまったのは、仕事のスタイルが対照的な先輩2人のおかげ。2人とも力のある人でした。コツコツと積み上げ方で緻密に隙間なく完璧に物事を作り進行していく先輩は、データ収集や分析も的確で奥が深い。一方で、ざっくり(笑)なんだけど、何故か大きな企画を引っ張ってきたり、大雑把さが原因で失敗しても結局、お取引先から許されて「ご指名」が続く先輩がいました。
2人の仕事の仕方からは、漫画やアニメのナレッジ、これまでのファンとしてのスキルのようなものは必ずしも必須でない、ということに気が付きました。客観的な数値や事象をどう取り扱って活かすかという思考と、夢を追う以前にやるべきことをきっちり過ぎるくらいやること、一方では、人に好かれる、信用を勝ち得てお取引先様と自分ならではの関係を築く。どちらも、アニメ好きとしての素養は必要ないし、何より、この対照的な2人が、めちゃくちゃお店に貢献しているって、実感しました。
そこからは、自分にしかできない仕事がある、できる、って信じられるようになって、仕事も楽しくなりました。作品そのものの知識ではなく、「かかわり方、やり方、考え方」次第だって気づきました。ですから現在も、データ収集と分析といった客観的な積み上げ、愛される担当者になってすごい企画をやること、両方のイイとこ取りを心がけています。ばっちり、二兎を追っています!
それだけあれば、なんとかなります。”
●未来の仲間へ
「楽しくなければ仕事じゃない」これが会社のモットーです。
この楽しさは自分で“こじ開けてでも”開拓するものです。自主性や熱意を「楽しく仕事する」ことのために注げる人であれば、一緒にアニメイトを強くしていけると思います。
僕も入社1年目から、この職場には「聞く耳」があちこちあるな、と実感していました。新米の話だからとないがしろにされるということはなく、いろいろな人がいろいろな話を聞いてくれました。
そういう“環境を使い切れる人”は絶対、大丈夫です。アニメや漫画のファンかどうかは関係ありません。(笑)